「失敗は成功の反対ではなく、その一部だ」
0、序章
「何をやっている会社なんですか?」
という質問をいただくことがよくあるのですが3ヶ月~半年スパンで事業戦略の見直しをしているので毎回説明をいただく度に「”今は”これに注力してます」という言い方になってしまい説明が曖昧なので逆に「”何に失敗”したのか?」について記載させていただきたいと思います。
※めちゃくちゃ赤字のように会社な書き方になりますが一期→二期が500%で二期→三期(途中)で300%成長で3期連続増益・増収ではあります。
1、そもそもの考え方
起業前に私自身がWeb広告代理業のビジネス経験しかなく、かつエンジニアもいないという状況だったので所謂スタートアップ的な「プロトタイプを作って投資家にプレゼンをして株式で調達し一気にスケールする」というモデルは無理だろうという前提で以下のロードマップを作成しました。
(1)受託型のビジネスで正のキャッシュフローを作る
(2)受託型のビジネスを仕組化してキャッシュフローの増大を図る
(3)一定以上のキャッシュフローが構築できた段階で自社事業への投資育成を行う
まず「自分自身の生活費やビジネスの諸経費を賄うために(1)を行い並行して(2)を構築」を1期目・2期目の目標として設定しました。
以下に述べる「失敗」とは主に(2)に関してとなります。
2、過去の失敗事例
【内容】
自社ECをこれから実施したいという企業に対して「商品の販売戦略から実行までワンストップ」でサービス提供する
【想定していた課題解決】
EC自体はマーケットとして非常に大きく、ソリューションの数も非常に多いがそれぞれが個で提供していたため「まずは通販を始めたい」というニーズに応える事業
【うまくいかなかった要因】
・ニーズが顕在化するタイミングが「事業立ち上げ」の時のみであり顧客の継続的な獲得が難しい
・商品戦略/フルフィルメンタル/webマーケティングと範囲が非常に多いため事業実行における変数が多い
【内容】
リストに対して営業によるテレアポなどのプッシュ型の営業を行う企業に対してデジタルを活用したプル型の営業を提案する
【想定していた課題解決】
自身が法人営業を担当していたため営業生産性の向上はいずれの企業でも課題でありデジタルを活用して効率化したいというニーズに応える事業
【うまくいかなかった要因】
・対一般消費者向けのマーケティングと比較しアプローチ手段が限られるため規模が出にくい
・メディア型ではなく代理店型のビジネスのためコストが高くつきプッシュ型営業と比較した場合のコストメリットが出ない
(3)動画広告事業
※現状でも実施をしていますが当初に目論見や事業計画と乖離があるという点で挙げています。
【内容】
現在でも伸びている動画広告面に対して制作から出稿までワンストップで提供する
【想定していた課題解決】
スマートフォンの浸透によりユーザーの動画コンテンツへの接触時間が急激に伸びていたがWeb広告中心の広告主は動画の広告素材を持っていなかったため”売れる動画”へのニーズに応える事業
【うまくいかなかった要因】
・プラットフォーム側の仕様変更に伴うパフォーマンスの低下
と自分で書いていて胃が痛くなってきましたがとにかく事業計画を立てては実行を繰り返していました。
上記の失敗を踏まえて今実行していることは
・常にマーケットでニーズがあり
・単一のオペレーションで競争優位性の確立が出来
・スケールメリットが構築しやすく
・自社プロダクトとしての設計が可能であり
・プラットフォームに過度の依存をしない
になっているんではないかなと考えておりますが詳細に関してはまた後日に記載します。