レストランの味を自宅で味わうとなんか違う問題とその解決法
こんにちは!
いきなりですが最近それまで実店舗だけでの販売から通信販売(EC)を始める、ないし始めようとされている飲食店の方増えてきましたよね。
それまで自宅で楽しめなかったような食事が出来るのは一ユーザーとしてうれしい限りです。
ただインターネットなんかを徘徊していると「イメージと違う…」みたいなユーザーの声もチラホラ上がってきているのでその辺の解決になれば!と文章をまとめてみることにしました!
■お前なんなの?
当然の疑問だと思うのですが、個人情報は置いておいておくとして、自分はECの販促の仕事を10年以上やっておりまして新規の立ち上げ支援なんかをいくつかやらせていただきました。また食品のEC自体も5年ほど携わらせていただきましたのでその辺のノウハウを元に何かしらのお役に立てれば幸いです。
もしこの時点で「文章が生理的に無理」などの問題が生じた場合にはブラウザの戻るボタンないし閉じるボタンを押してもらえれば解決すると思います!
■前置きが終わったので本題に
この辺からは通常運転で。
まず掲題の「レストランの味を自宅で味わうとなんか違う問題」ですがこれはある程度仕方ない問題かなーと思います。
そもそも外食の場合
・プロが仕込みから仕上げまで手掛ける
・最適な食器で提供される
・お店の雰囲気も込み
・ベストな状態で提供される
・料理の食べ方など細かい説明が受けられる
など簡単に挙げるだけで通販で届いた食品を家庭で温めて食べるなどのケースとは大きく異なります。
よって「レストランの味を自宅で味わうとなんか違う問題」はままあることではあると思うのですが本題はここからです。
■そもそも解決可能な問題なのか?
お店で提供しているものをそのまま提供すると上記の問題が発生するわけですが、問題の解決策として「ものすごく頑張ってレストランでの再現度を上げる」というのは実現がかなり難しいと思います。
主な理由としては最終的な仕上げをユーザーに委ねることになるためそこでのバラツキが多く結局安定しないためです。
つまり別の解決策を考えていく必要があるのですが考えるヒントとして「崎陽軒のシウマイ弁当」を挙げます。
私はこの弁当が好きでして出張や旅行の際はほぼ買います。
ツマミにも食事にもいいですよね!
ある時たまたま買ったものの食べる時間がなくて家まで持って帰ったのですが「冷たいままでこれだけおいしいのだから温めたらよりおいしいに違いない」と思い早速電子レンジで温めたのですが感想としては「なんか違う」でした。
決しておいしくなかったわけではないのですがそのまま食べた方がよかったなというのが率直な感想です。
結論としては「崎陽軒のシウマイ弁当」は弁当として食べるのに最適化されているので他のシュチュエーションでは当然ユーザー体験は異なるというものなのですがこれは上記の問題と似た面があると思います。
■「レストランと同じ味が自宅で楽しめる」ではないユーザーへのメッセージ
ここまでの内容を踏まえると「レストランと同じ味が自宅で楽しめる」というそもそも難しいメッセージがユーザーの期待値を上げすぎてしまって結果として「なんか違う」という問題を引き起こしていると言えるのではないでしょうか。
この問題を解決する上で思い切って発想を変えることで解決策の1つになるのではないかと考えています。
■そもそもユーザーは「レストランと同じ味」を求めているのか?
これに関してはかなりの常連であったり強い名物メニューをお持ちのお店はそうだと思うのですが、例えば新規顧客であれば実際のニーズは異なると考えています。
実際の顧客のニーズとしては「自炊もマンネリ気味だし少し高くついてもおいしいものが食べたい」というものが大半ではないでしょうか?
そのニーズを満たすのであれば必ずしも店舗で出すメニューと同じものを出す必要は必ずしもないと考えます。
■「あのレストランが作る通販限定商品」というのもありでは?
この辺りは「ジャパネットたかた」さん(以後ジャパネット敬称略)あたりが非常に参考になると思います。
ジャパネットの場合同一メーカー商品であってもほぼジャパネットだけの特典がついていると思います。
思いますというのはちゃんと企業研究をせずにテレビを見た感じで書いているからなのですがだいたいついてます。
価格比較をすると安く買えるところは他にもあるのですが「限定特典」をつけることで多くのユーザーを引き付けています。
実際に通販の購入動機として「通販でしか買えないから」という理由は多くを占めます。
■まだまだある通販限定商品のメリット
通販を始めて驚くこととして「思ったよりコストがかかる」ということはないでしょうか?
通販を実施する場合現状のコストに追加で最低でも
・配送料
・梱包費用
・決済手数料 ※
などが発生します。
※クレジットカードはほぼ同じですが後払いや代引きなどは実店舗とは異なるコストです
このあたりのコストは実際かなり高く「レストランと同じ味」を通販で販売しようとすると実店舗と同程度の価格で販売せざると得ずこのあたりも「なんか違う」問題の一因と言えると思います。
通販限定商品の場合にはこのあたりのコストを最初から見込んで作ることができるため
利益の確保がしやすくなるというメリットがあります。
また実店舗での販売と通販での販売で価格を分けることは、金額が低い方の商品にユーザーのイメージ引きずられるためあまりお勧めできないのですが商品ラインを分けることでこうした問題も回避できます。
■通販に向いている商品ってなに?
通販に向いている商品の特徴として簡単に挙げると以下です。
・ある程度まとめて作れる=製造コストが下がる
・保存が利く=在庫ロスが減る
・小さい=送料が下がる
例えばですが、白菜を売るのであればそのまま売るより漬物にした方がよいとなります。
また一般に通販でユーザーが迷わない金額は3,000円以下程度とされており、気軽に買える上限は5,000円程度まででそれ以上になると検討が長引きます。
加えて食品通販の場合売れやすいのは「二人の一食分」であることが挙げられます。
これはユーザーとして購入のイメージが湧きやすくコストの計算がしやすいためと考えられます。
※実際キットなんかはよく売れてますよね。
■最後にこんなかんじはどうでしょうか?
この辺りになるとかなり厚かましい話になると思いますが具体的な話をしないのも締まりが悪いと思いますので失礼を承知でメニュー例を記載させていただきます。
※冷蔵や冷凍などの条例部分は細かく確認できていないのですがこの辺りは素人の空想程度にでお考えいただけると幸いです。
メニュー案①:「シェフが本気で作った煮込みハンバーグセット」
価格:3,000円(送料込)
内容:
・ハンバーグ(200g)×2
・付け合わせ野菜×2
・スープ×2
メニュー案②:「シェフが本気で作った野菜たっぷりミートソースセット」
価格:3,000円(送料込)
内容:
・ミートソース×2
・スープ×2
・パスタ1袋 ※
※通常のスーパーでは買えないプロ仕様の食材などはけっこう人気があるのでパスタや調味料などは向いていると思います。
以上つらつらと書きましたが現在通販をされている方やこれから通販を始める方の何かしらのお役に立てれば幸いです。
追伸
万が一上記の文章を読んでご提案のメニューなど作成される方がいらっしゃれば責任をもって購入させていただきますので以下メールアドレスまでご一報いただけますと幸いです。
メールアドレス:miyazaki@rockstock.co.jp