今じゃ言えない秘密じゃないけど

本日自身が33歳となると共に会社が四期目を迎えたわけですが、実は今年の7月末くらいまでこの日を迎えるのが非常に憂鬱でありました。

 

「もう中年ですもんね、わかるわー」という個人的なアレもあるのはあるんですがそこは人間としての理なのでもうしょうがないのでどうでもいいんです。

 

どっちかと言うと仕事の方でして「三期終わっちゃうのかーマジかーこの先俺どうすんだろ」と二か月ほど悶々としていたわけです。

 

元々三期分くらいしか考えてなかったというのがその大きな要因なのですが、会社を始めるにあたって絶対にやり遂げようと思ったことがこの「三年間続ける」ということでした。

 

それには理由があって地元で写真スタジオを営んでいた僕の祖母が会社を始めるにあたって「なんの仕事をやるのかはよくわからないけれど絶対三年はやりなさい」と珍しく真面目に教訓めいたことを伝えてきたからでした。

 

祖母とはお互いブラックジョークが好きで喫煙者ということもありウマがあい親族の中ではよく話す方だったのですがあまりやることに口出しをしてくることがなかったのでその言葉はなんとなく自分の中で指針になったのです。

 

その後に会社を始めるわけですが色々と支援してもらっている師匠筋の人からも「社歴三年未満は社会的にカスだからな、そこまでやれよ」と言われたこともあり三年と言うのは事業をやる人からすると一つのラインなんだろうなーとずっと頭の隅にありました。

 

「三年続ける」と決めた上でいくつかシュミレーションをしたのですが

 

(1)売上がまったく上がらず自身の人件費を極限まで削りなんとなく会社としての体裁を保つ

(2)経営陣の人件費程度はなんとかなる程度に売上がある

(3)ある程度の人員規模まで拡大で来ており売上もある

 

というケースを大きく想定してました。

(1)(2)ならあまり意味もないので三年で会社を畳もうと思ってました。そして可能性として一番低く想定していたのが(3)です。

 

で、三期終わったのですが自分でもびっくり結果的に(3)でした。

 

三期連続増収増益で最初借りた時に「これめちゃくちゃ余るんじゃないの?」と思っていたオフィスの席は埋まりつつあります。

 

特にここ半年ほどは色々と対応してくれるスタッフが増えた事で業務の幅やスピードも上がりとても仕事がしやすくなっています。

 

絶対にこのブログ読んでないみんな!いつもありがとう!!

 

んで自分だけでどうこうという規模ではなくなったこともありぼちぼち今後のことも真剣に考えないといけないわけですし、絶賛採用中ということもあり”ビジョン”みたいなことも各所から聞かれたりします。

 

でもねー正直ベンチャーの立ち上げ三年間とか「深夜の川を必死こいて泳いでて気づいたら向こう岸についてた」みたいなもんで「どういう風に泳いだか」とか全然自分でもわかんないんですよねー。

「すげー仕事してたら1000日経ってた」っつーくらいしか正直実感がないんす。

 

今の状況で言うと三年前とは打って変わってスタッフもいれば資金もあり月次のキャッシュフローもプラスなんで色々出来るとは思うんですけど変に色気を出してつまんないこともやりたくないなと。

 

二か月ほどモヤモヤしてました。

 

そんな時に今年も行ってきましたフジロック

 

結果行ってよかったし、腹も決まりました。

 

正直今年は天気も良く20周年だったんですけどあんまり良くなかったですね。三日目のスペシャルゲストまでは。

 

フジがどうこうっていうよりそもそも金曜の仕事終わりに行って月曜戻って仕事するという強行軍なんで若い時みたいにめちゃくちゃハチャいだりはあんまり出来ないんですよね。

 

なんで知り合いと飲んだりダラダラ座って聞いたり若い時に「ケッ!つまんねー大人だな!」と思った人そのものみたいなかんじで過ごしていたわけです。

 

そんな感じでも疲れるもんで三日目の夜とかはもうヘトヘトになってて、大トリのレッチリもボチボチ聞いてる感じでした。

 

通常フジロックは三日目の21時くらいからその年の一番大物が「ヘッドライナー」という形で締めるんですけど今年は20周年なんで大トリの後に「スペシャルゲスト」が23時からあったんですよね。

 

それが「電気グルーヴ」でした。

 

正直「スペシャルゲストってなによ?」という話であり日曜の23時過ぎですからね。何やるか全然想像つかなかったんですが適当にMCとかやりつつみんなでカラオケっぽいかんじになんのかなーとボンヤリ考えていてついに始まったんですよね、スペシャルゲストが。

 

ヤバかった。

 

もうね、踊り倒しましたね、中年なのに。

 

ヘトヘトですぐ寝たいはずなのに。

 

なんとビックリ剛速球力技の勝負でした。

 

Takkyu Ishino Plays "電気グルーヴ"」

 

というのが全く想定していないスタイル。

 

王道テクノで苗場スキー場というフロアを踊らせ倒したのでした。

 

まさかのMCなしでメッセージはシンプル

 

「もう終電ないし踊りまくろうぜ」

「俺たち20年前からやること変わってないぜ」

 

というメッセージがビンビンに伝わってくる圧巻の80分だったのです。

 

紅白で行ったら大トリで新曲やるようなもんで「俺たち20年前からやること変わってないぜ」なんてことは全くなくむしろ進化してるって頭をぶん殴られた感じでした。

 

そもそもフジロック自体電気のファンは多いこともあり毎回ある程度決まった型があるのでいくらでも「置く」ことは出来たはずでそれを全て無視して

 

「俺たちの仕事はフロアを躍らせること」

 

という力強いストロングスタイルを貫いてました、あのおっさんたち。

 

というわけで1,000日でバテてる場合じゃ全然ありませんでした。

大変申し訳ございません。

 

10,000日くらい頑張りますので皆様これからもよろしくお願いいたします。